お部屋には生活感が出るといいますが、では生活感とは何かと問われると答えに窮してしまうものです。
生活感とは端的にいえば、そこに人がいて暮らしていると感じられる雰囲気のことです。
つまりシーツのシワや台所にある食器、テーブルの汚れや家具の傷といったものを指します。
具体的に汚れや傷が見当たらなくても、人がいることを感じさせるお部屋には生活感があるといえます。
生活感とは人が暮らしている雰囲気のことですが、人間らしい生活をしている雰囲気にも用いられます。
無機質で飾り気がなく、生活をしていて何が楽しいのか分からないお部屋には生活感がありませんが、好みや趣味が感じられる飾り気のあるお部屋は有機的で、生活感があるといえるでしょう。
物が少なくてもシンプルかつ有機的なら生活感あり、逆に物が多くても一貫性がなくて人がいる雰囲気が感じられないなら生活感なしといえそうです。
生活感とは様々な解釈ができるやや曖昧な言葉ですが、お部屋だけでなく人にも用いられる言葉です。
例えば決まったサイクルで毎日起きて着替えて食事を取り、外出をして生活をする人には生活感があります。
しかし生活が不規則で朝ではなく夜起きることも珍しくなかったり、食事の時間が一定ではなく寝起きのまま着替えないことがある人は、生活感がないです。
そうした人が暮らしているお部屋もまた、生活感がないお部屋と表現できます。